World Market
World Markets は、普通のPerp DEXではなく、 Spot / Perps / Lending / Vault / を 1つのポートフォリオ保証金システム に統合した、MegaETHネイティブDexです。プロダクトとしては面白いし、ほぼFunding(資金調達)の情報がないのに、ここまで複雑なコードを作ったのはすごいが、複雑性は高いです。
Sherlockによる監査では High 6件 / Medium 12件 / Low/Info 5件 が見つかり、すべて修正・検証済みとされています。
これまでも記憶の中でいくつかクロスマージンを試したプロダクトはありましたが、1つの資産の価格操作が全ポートフォリオに 波及しやすいリスクがあり、低流動性トークンをOracleで参照すると、CEX/DEXでの少額操作で担保価値が爆増→大量借入が可能になって大事故にもつながりやすいかとおもいます。
やること
超単純で、記事時点ではまだリファ&ポイント制度すら整っていませんが、上記のサイトに行き、該当資産をデポするだけで、Lend only のVaultにデポして、Worldmaretsの貸し手に金を貸すことになります。 リスクは高め(記事で詳細を買いてあります)ので、損したら困る資金は入れないことを推奨します。
また、 いつでも出金可能ですが、イールドをゲットするためには10日以上待つ必要 があります。
Brix(wiTRY)購入
Brixは5.5Mを調達した、ブラジル、トルコなどの新興国の通貨建のイールドを提供するものであり、MegaETHのスターアプリの1つで、彼らのポイントを狙うためには、現時点、World marketsの現物コーナーでしか彼らのトルコリラ建のファンドを購入できません。
現時点イールドは40%ぐらい出ており、最大のリスクはトルコリラ自体のインフレなどによる下落。
下落の幅が年間でイールドを上回らない限り米ドルで見てもイールドが出る感じで、彼ら自身のデータでは、米ドル建で見てもおよそ10%ぐらいのイールドがあるそうです。
購入のやり方は World markets の現物に行き、DepositでUSDMを現物にデポジットし、Market オーダーでBuy をすることが可能になります。
プロダクト一覧
Spot
Spot は普通の現物取引です。ETH、BTC.b(Lombard発行BTC)、USDM(Ethena発行ステーブル)、USDT など、World に listing されているERC-20を売買できます。
Spot に listed されている資産だけが deposit / withdraw / collateral として使える という点です。つまり、 WETH を預けると、それを担保として perps を建てたり、USDM を借りたり、同時に lending に出すこともできます。
2.2 Perpetual Futures / Perps
他のPerp と同様にもちろんPerpもあり、
特徴としては、USDMというMegaETH ゴリ押しの自身発行のステーブルもそうですし、World markets本体もMegaETH と強くバインドしているので、MegaETH側からの徹底サポートもあります。
| 対応資産 | USDM(Ethena発行のMegaETHネイティブステーブル) |
| Funding Rate | 8時間ごと決算 |
| ADL | なし |
私の記事時点ではまだBeta時で、現在の対応Perp 資産はこれぐらいしかありませんが、Megaのような相対的に操縦されやすいものもLisitngされていることに注目
2.3 Lending / Borrowing
World Marketsのレンディングは Aave / Morpho のような pool ではありません。
Lending も CLOB 式 です。つまり、貸し手と借り手をオーダブック上でマッチし、固定金利・固定期間のローンが作られます。全ローンは基本 10日間固定金利 で、結構イノベーションのあるものになります。
デポできる資産は下記のスクショの3つで、いつでも出し入れ可能だが、入れて10日以上経たないと、イールドは発生しません。
ここにデポするとMega Terminal のポイントもゲット可能
これも名前の通り、ユーザーが直接的にオーダーブックでBorrowerとマッチングしに行くよりも、World marketsのLend-Only Vaulという仲介tを通して、マッチングさしてもらえてるわけです。
借りる人はメインに、トレーダーで、 自己資本だけでは取れないポジション(レバロング・ショート・basis・funding取りなど)を一発で作るために、Auto-Borrowで資産を即時調達し、 ヘッジ込みでリスクを抑えつつ資本効率を最大化する目的で借りる形で、一般開放は5月の7日で、私もまだ使っていなく、大体の概念だけを理解したものになります。
特徴:
| 形式 | Pool ではなく CLOB |
|---|---|
| Loan期間 | 基本10日ごとに更新 |
| 金利 | 固定金利 |
| Interest | 借りた資産そのもので支払い。ETH loan なら ETH interest |
| Lender collateral value | 貸した資産の 98% が available margin =保証金に入り、Perp トレードなどが可能になります! |
| Borrower | 借りた資産は Spot asset として入るが、債務扱いされます。メインに |
3. 保証金はどう使われるのか
| 資産種類 | 保証金への扱い |
|---|---|
| Spot asset(現物) | 時価価値が保証金扱いされます |
| Lendingに使ってる資産 | 貸している資産の 98% が保証金に可能 |
| Vault(CuratorによるVault、複数あり) | spot listing されていれば collateral |
| Perpsの未確定 PnL | 100% available margin に反映 |
| Borrowed position | 債務扱いなので、10日分の interest は margin から引かれます |
例:WETH を預ける
WETH を預けると、それは Spot collateral になります。さらに、その WETH を lending に出して yield を得ても、貸した資産の98% は available margin に残ります。つまり、$100 を貸しても $98 相当はまだ取引の担保として使える。
ちょうど最近LighterもETH マージンを可能にしたので、対比をして見たが、Lighterはおよそ30%ぐらいETH 価値にヘアカットをした上のものを保証金利用可能にしています。
つまり1ETH =100ドルとすると、70ドルだけをMargin に使うことができます。
なので、World Marketsのこのマージンシステムは相当リスクの高いものという印象を受けています。
例:ETH 現物 long + ETH perp shortの場合
ATLAS は underlying asset 単位で exposure を netting します。10 ETH spot を持っていて、10 ETH perp を short していれば、ETH 価格変動に対する market risk はほぼゼロとして扱われます。そのため、同じ裸ポジションよりも多くの レバをかけることが可能になります。
清算について
World では available margin が 0 になると liquidation 対象になります。Liquidation は full liquidation で、全ポジションを unwind し、最終的に USDM balance だけにリセットされます。Liquidation 中の注文は market order で、薄い板では追加損失が出る可能性があります。
重要なのは、World には ADL がない ことです。CEX のように「利益が出ているユーザーのポジションを強制的に閉じる」仕組みではなく、自分のカウンタパーティ(ロングならショート)が損しすぎて、払えない場合はプロトコルレベルで問題が起きることになります。
5. 用語解説
World の lending market も含めて全 market が CLOB で、pool はないと説明されています。さらに order book は ladder matching algorithm を使い、同じ価格なら時間優先で matching されます。
全体リスク
Smart contract risk
中〜高レベルで、これまで見た中でも相当複雑なシステムを作っています。
複数有名会社から監査済みで修正確認済みなので、これからはMegaETHからの監査をもさらに追加で入れる予定そうです。
ドキュメント自身も World Marketsは完全に新しいものでゼロから作り立てたものとしています。
設計ミスリスク
中〜高
World の最大のリスクはハッキングだけではなく、清算しきれない場合は全システムが損を吸収することになる可能性があり、さらにMegaのようなハイリスク銘柄もリスティングしているので、ここも怖いポイントになります。
USDM リスク
Ethena発行のUSDMを大元のステーブルとして利用しており、相当新しいものでもあるが、ブラックロック発行の米国債がメインの投資先で、 EthenaのメインプロダクトのUSDeとは本質的に異なります。
参考
Kevin Coons = World markets のFounderになります。
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